大子町大子の十二所神社で3月2日、参道をひな壇に見たてた「百段階段でひなまつり」が開かれ、約千体ものひな人形が並ぶ華やかな風景を大勢の人が楽しんだ。
　1日限りの催しで18回目を迎え、県内外から家族連れなど多くが詰めかける人気行事。夜明けとともに飾り付けが始まり、主催する町商工会の女性部員やボランティア約20人が緋毛氈（ひもうせん）の上にあらかじめ決められた順番通り手際よく並べていった。
　女性部副部長の吉原圭子さん、栗田栄子さんは「リピーターも多い。以前ひな人形を寄付していただいた方も遠方から来られる」と喜び、午前９時のイベント開始とともに、甘酒やひなあられ配りなどのおもてなしに精を出していた。
　神社に近い常陸大子駅前では花嫁行列や特産品の販売なども開かれた。