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2025/03/12

震災14年 犠牲者に哀悼の意【いばキラニュース】R7.3.12

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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故は11日、発生から14年となりました。2万2千人以上が犠牲となり、原発事故や津波による避難者は今なお約2万8千人に上る。地震発生時刻の午後2時46分、県内でも遺族らが手を合わせ、犠牲者のために祈りました。被災地では人口減少や産業再生の遅れといった課題に直面する中、震災の教訓の継承に誓いを新たにしました。  
関連死を含め計11人の死者・行方不明者が出た北茨城市で、海に臨む五浦岬公園の展望慰霊塔前で追悼式が行われました。遺族や市関係者、市民など約50人が参列し、犠牲者に哀悼の意を表しました。 豊田稔市長は「私たち北茨城市民は誰一人取り残さないという理念の下、いかなる困難が待ち受けていても、手と手を携え、最善を尽くすことを誓う」と述べました。 震災当日、同市は震度6弱の揺れの後、最大6・7㍍の高さとなる津波が襲来しました。
式典では、地震発生時刻のサイレンに合わせ、参列者が1分間黙とう。献花台に白菊を手向けました。 同市の吉田安守さんは母の一子さん=当時(94)=を災害関連死で亡くし、夫婦で参列しました。一子さんは市内の自宅から避難する際、津波に襲われ低体温症や打撲を負い、4カ月後に亡くなりました。
吉田さんは「長いようで短い14年間だった。これからも災害は絶対に起きると心に念じ、頑張って生きていく」と思いを述べ、亡き母に向け「安心して天国に行ったのかなと思う。安らかに眠ってください」と祈いました。  
大津漁港でもサイレンに合わせ、漁業関係者が黙とう。震災で行方不明になった仲間を思い、海に向かって手を合わせた。鈴木稔さんは「このような大震災が起こるとは思わなかった。今後も忘れずに心にとどめておきたい」と話しました。
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