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2019/05/08

迫力の陸上渡御に歓声【いばキラニュース】R1.5.8

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 北茨城市大津町に伝わり、5年に1度行われる「常陸大津の御船祭(おふねまつり)」の本祭りが5月3日、同所の大津港周辺で開かれました。全国でも珍しい船の陸上渡御で、街を行く神船の大きさや引き手たちの迫力に詰め掛けた大勢の人が歓声を上げました。

 御船祭は同所の佐波波地祇(さわわちぎ)神社の大祭。大漁と海上安全を願って漁師たちの間で1726年から伝わるとされ、2017年3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 神船は全長約14メートル、幅約3メートル、重さ約7トン。船の上でおはやし方が笛や太鼓の音色を響かせる中、屈強な男たちが船の左右につかまって激しく揺さぶり、引き手が一斉に綱を引くと、船はソロバンと呼ばれる井桁状に組んだ木枠の上を滑走します。勢いよく進むと、船底と木枠の摩擦で白い煙が立ち上り、通りに集まった観衆から歓声と拍手が湧き起こりました。

 御船祭保存会の山形義勝会長は「今回は令和の御代(みよ)になった記念の意味も込めた祭り」とし、「先人たちが残してきた伝統をそのまま保存・継承していきたい」と語りました。御船祭は次回、2024年に開かれます。

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