神栖市が同市木崎の神栖中央公園内に整備を進めてた「かみす防災アリーナ」が6月1日、開館しました。オープンを前に5月29日、報道陣に公開されました。31日には開館式典や一般向けの内覧会が行われました。
　アリーナは、鉄骨造り地下1階、地上2階建て、延べ床面積は約1万9千平方㍍。バスケットボールコート3面相当分のメインアリーナや温水プール、音楽ホール、トレーニングルーム、カフェなどで構成。備蓄倉庫などを備え、災害時には約1万人の一時避難者を収容する防災拠点施設としての機能も有します。2015年5月に着工し、今年３月に完成した。事業は、民間資金を活用した社会資本整備（ＰＦＩ）方式で実施し、施設整備費約121億円、15年間の運営・維持管理費約50億円。
　アリーナを巡っては、17年10月に施設の規模見直しを問う住民投票が行われ、見直し賛成が反対を上回りました。同11月の市長選で初当選した石田進市長は、住民投票の結果を尊重する考えを示し見直しに向けた検討を進めたが、着工後で多額の損失が生じることなどから見直しを断念。当初の計画通り建設が進められました。
　5月29日の定例記者会見で、石田市長は「投じた予算は血税であり、市の大きな財産として有効活用できるよう前を向いて取り組む責務がある」と述べ、施設を活用したスポーツツーリズムの振興などに取り組む考えを示しました。