霞ヶ浦高の鈴木寛人は広島から3位指名を受けました。高校の会見場で両親らと運命の瞬間を待った本格派右腕は、自らの名前が呼ばれた瞬間、背中を反らせて安堵の一息。会見では「できるだけ早く１軍のマウンドに上がれるように頑張りたい」と凛々しい表情で話しました。
 　186㌢の長身から振り下ろす最速148㌔の直球と縦のスライダーが武器。今夏の県大会では４試合28イニングを投げ防御率0・96と圧巻の投球を見せ、甲子園切符をつかみました。
 　投手育成に実績がある同高の投球理論を体にたたき込み、入学時から球速が約20㌔も上がりました。そして今春、強豪校と対戦を重ねて覚醒。一気にプロ注目右腕に育りました。高橋祐二監督は「どうやったらこんなに伸びるのかというほど成長した」と振り返りました。
 　広島には同高卒で鈴木が憧れる遠藤淳志投手がいる。高橋監督は「本当に良い縁。寛人にとっては遠藤がいることが非常に力になる」と言う。鈴木は「自分と遠藤さんでチームに貢献したい」と意気込みました。   
 　父道貴さんは「本当にドキドキした」とし、「けがしないでほしい。有名にならなくても良いから」と述べました。
 　筑西市出身。「支えて応援してくれる方々がたくさんいる。その人たちの分まで活躍したい」と地元への思いを語りました。