日本三大民謡に数えられ大洗が発祥地の一つとされる「磯節」の石碑が完成し、大洗町は8月25日、同町磯浜町の町立第一中学校の南門付近で除幕式を開きました。磯節の保存と伝承が目的。
　町教委生涯学習課によると、磯節は大洗、那珂湊、平磯の三浜地方で歌い継がれてきた民謡。明治時代に全国に広がっていったという。2018年、町は文化財や伝統文化を通して地域の活性化を図るために創設した「大洗遺産」の第１号に認定しました。
　石碑は稲田石製で、高さ約115㌢、幅約160㌢、奥行き約95㌢。磯節の冒頭の一節「磯で名所は　大洗さまよ　松が見えます　ほのぼのと」が刻まれています。設置場所は、江戸時代に同町祝町と磯浜を結ぶ道として開通し、はやしに登場する道とされる「通り坂（磯坂）」としました。隣にスピーカーを常設し、大洗本場磯節保存会の磯節を流します。児童生徒の登校時間帯に自動演奏するほか、設置したボタンを押すと、いつでも演奏が聞けます。
　除幕式には同会長の小谷隆亮町長や同会会員、町職員など約40人が参加。同会と大洗小磯節クラブの計19人が磯節を披露しました。