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2020/09/25

色鮮やかな世界広がる【いばキラニュース】R2.9.25

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 日展会友で大子漆工芸くらぶ講師の角田純一さん=福島県北塩原村在住=の企画展が水戸市備前町の常陽史料館で開かれています。会場には、さまざまな技法で表現された漆絵やびょうぶ、乾漆など29点が展示され、色鮮やかで美しい漆の世界が鑑賞できる内容となっています。会期は11月15日まで。入場無料。
 角田さんは会津若松市出身。会津塗を家業とする家庭に生まれ、20歳でこの世界に入りました。1997年の「第36回日本現代工芸美術展」で初入選するなど多数の受賞歴を持ちます。現在、裏磐梯に工房を構え、新しい技法に挑戦しながら、創作活動を行っています。
 今展は、角田さんの30年間の代表作品が並びます。中でも、裏磐梯の五色沼に光が降り注ぐ様を、金粉を埋め込む技法「沈金」を用いた作品「光のハーモニー」や、ニワトリの卵の殻で表現した作品「渦」などが目を引きます。「漆には白色がない。卵の殻で白い渦を表現した」とのこと。
 角田さんは「茨城での個展は今回が初めて。漆独特の光沢の美しさや、さまざな技法を見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。大子漆工芸くらぶの生徒で水戸市の自営業、芳賀晴美さん71は「ノスタルジックな作品など(角田先生の)いろいろな作風があり、素晴らしい」と見入っていました。
 また、同館セミナールームでは、大子漆工芸くらぶの生徒の作品が展示されています。作品が完成次第、「袋田の滝」(大子町)「偕楽園」(水戸市)など、本県にちなんだ作品も追加展示されます。開館時間は午前10時~午後5時45分。月曜休館。問い合わせはTEL029(228)1781。
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