毎年多くの初詣客が訪れる鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)で、縁起物作りなど新年を迎える準備を進めています。師走に入り、神職や巫女(みこ)は、来年のえとの「丑(うし)」や「開運招福」の文字が書かれた絵馬を破魔矢に飾り付ける作業に追われています。破魔矢は、約1万5000本用意する予定です。
　同神宮によると、今年の正月三が日は約70万人の人出でにぎわった。来年は新型コロナウイルス感染症を考慮し、旧暦で年の変わり目だった節分までの「分散参拝」を呼び掛けています。
  祭儀部長の吉田裕史禰宜(ねぎ)は「来年のえとの丑は、困難を忍耐強くしのぐ動物。感染症との共存生活を粘り強く続けるために、お参りに来られる方の平安と安全、発展を心よりお祈り申し上げる」と話しました。