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2021/03/12

鎮魂の花とあかり【いばキラニュース】R3.3.12

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 潮来市日の出の潮音寺(村上定運住職)では、「東日本大震災十年大法要『花あかり』」が開かれ、境内が花とろうそくのあかりに包まれました。
 「花あかり」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、花が消費されずに捨てられる「フラワーロス」を村上住職が知ったことで企画。クラウドファンディングを通じて約700万円の資金を集め、境内をガーベラやダリアなど、約1万輪の花で飾りました。
 地震発生時刻の午後2時46分には、法要参加者全員で黙とうし、鎮魂の鐘が7回打ち鳴らされた。その後、テノール歌手の秋川雅史さんが「花は咲く」「千の風になって」の2曲を独唱し、歌を奉納しました。
 午後5時ごろからは境内に並べられた約1万個のろうそくに火がともされ「祈 3・11 忘れない」の文字などが浮かび上がりました。
 寺は震災による液状化で大きな被害を受けた日の出地区に立地。これまでも、毎月11日に鎮魂のための法要を行ってきました。
 村上住職は「歴代の住職が取り組んできた『万燈会』と『花のお寺』を組み合わせた企画。多くの方の支えで実現することができた」と感謝し、「この景色を美しいと思う気持ちも、亡くなった方を悼む気持ちも生きていてこそ。命があるのは奇跡的で尊いということを、あかりを見ることで感じてもらいたい」と話しました。
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