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2021/10/13

生涯懸けた画家の世界を堪能【いばキラニュース】R3.10.13

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石岡市に居を構えて活躍した日本画家、故小林恒岳さん(1932~2017年)の作品が一堂に会する展覧会「小林恒岳展~自然への眼差(まなざ)し」が、
土浦市大和町の市民ギャラリーで開かれています。
初期のメッセージ性の強い連作から、自然や生命の美しさに向き合った晩年の大作まで約35点を展示。
一生涯を懸けた画家の世界を堪能できます。入場無料。11月3日までです。  
小林さんは東京生まれ。父の日本画家、小林巣居人(そうきょじん)の転居に伴い14歳で石岡に移りました。
東京芸術大日本画科を卒業し、東京で再興新興美術院展を中心に活躍。33歳で石岡に戻り、制作に打ち込みました。  
今展は、遺族から同市に4点が寄贈されたことにちなみ開かれました。初期は日本画で抽象表現に取り組み、東京から石岡に戻ってからは霞ケ浦湖畔で水郷生活を送り、
叙情的な「水辺の月」シリーズなどを手掛けた。大きな月を背景に人影が揺らめく情景を描いた「水辺の家族」は、抽象画から具象画に移る時期の代表作。
自然に抱かれた生活が画風の変遷につながりました。妻で詩人の硲杏子(はざまきょうこ)さんは「見るものは自然そのもの。世界観が変わっていった。ここからが出発だった」と指摘しました。
 小林さんは霞ケ浦での釣りに興じ、蓮田の中を船で行き来して生き物と出合ったり、夜釣りで水に映る月を眺めたりして、独特の視点を養い、自然を精緻な表現でとらえた。
一方、湖が廃棄物や農薬で汚染される現実も目の当たりにし、湖が干上がった「蓮池旱魃(かんばつ)」、亡霊の姿が浮かび上がる「春宵」といったメッセージ性の強い作品もあります。
住まいを湖岸から筑波山系の山中に移すと、山々や木々、生命の息吹、空気の動き、自然のたくましさを見つめ、連作「早春の譜」やびょうぶ絵「晩春」など大作に力を注いだ。
晩年は「朝日(霞ケ浦)」「夕日(筑波山)」のような鮮やかな色彩を使った秀作も残しました。
 硲さんは「水、土、光を描き、筆一本で生きた蓄積の作品。(画業の)一つの流れとして見てもらえれば」と語りました。
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