常陸太田市下高倉町から同市折橋町を東西につなぐ国道461号の拡幅事業により、
23日に開通する「北沢トンネル」（全長１・６㌔）で13日、消防訓練が行われました。
同トンネル内で発生した交通事故で、車両火災や、車内から脱出できない人がいることなどを想定し、火災の防御や救出救助訓練に取り組みました。
　県常陸太田工事事務所、同市消防本部、太田警察署の合同訓練。
ポンプ車や救急車両など消防車両4台、警察車両４台などに、各関係機関から計約40人が出動し、工事関係者らが訓練を見守りました。
　訓練は下高倉町側から約400㍍入ったトンネル内で普通乗用車2台の交通事故が発生し、
１台に要救助者１人、事故車両１台から煙が上がっていることを想定しました。目撃者から非常電話による１１９番通報を受け、
折橋町側から救急車両、下高倉町側から消防車両が現場へ。
隊員らは機敏な動きで煙の上がる事故車両に放水し、救助資機材を使って別の車両のドアを開放して車内から人を救出しました。
　大関消防長は「トンネルという特殊な環境での救助や消火には迅速な活動が求められる。
各関係機関の連携が重要で定期的な情報交換、訓練の実施を行っていきたい」と講評。
木村所長は「安心して供用開始が迎えられる。大型車両の通行が容易になり、観光振興や物流などがスムーズに進むようになる」と話しました。