県政発展に著しい功績があった個人や団体をたたえる県表彰式が11月12日、水戸市の県庁講堂で開かれ、東京五輪の柔道男子81㌔級で金メダルを獲得した永瀬貴規さん＝長崎県出身、つくば市在住＝に県民栄誉賞が贈られました。同賞受賞は２０１９年度の研究者の柳沢正史さん、佐々木卓治さん以来延べ24件目。永瀬さんを含め、53人12団体に表彰状と記念品が贈られました。
　現行の県表彰は１９９４年度に始まり、県民の日に合わせて表彰式を実施。本年度は、特別功労賞に第71回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した現代美術家の宮島達男さん＝守谷市在住＝、東京五輪スポーツクライミング女子複合銅メダルの野口啓代さん＝龍ケ崎市出身＝、東京パラリンピックゴールボール女子銅メダルの高橋利恵子さん＝つくば市在住＝ら、功績者に県環境保全協会理事長の秋山勝広さんら、功績団体に国際交流ボランティアネットワークさくらなども選ばれました。
　式典で大井川和彦知事が祝辞を述べ、「高い見識と豊かな経験を発揮し、日本一幸せな県の実現に向けて協力いただきたい」と期待を込めて語りました。
　受賞者を代表し、永瀬さんが「このような名誉ある賞をいただき身の引き締まる思い」と謝辞を述べました。五輪を目指しつくば市で練習を重ねた日々を振り返り、「本日受賞したみなさまと一緒に、この素晴らしい茨城県のさらなる発展へ力添えしたい」と誓いました。
　また、本県の魅力をＰＲする「いばらき大使」の委嘱式も開かれ、永瀬さんと高橋さんに大井川知事から委嘱状が渡されました。北茨城市在住の音楽プロデューサーのトリル・ダイナスティさんも選ばれました。