県立水戸南高（水戸市）３年、渡辺龍斗さんが、大相撲の二所ノ関部屋（つくば市）に入門することが決まりました。同校で2月17日、「入門と卒業予定を祝う会」が開かれ、二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）が駆け付けました。親方はエールを送るとともに、「彼が胸を張ってここに帰ってこられるよう育てます」と決意を示しました。
　渡辺さんは昨年10月、二所ノ関親方のツイッターに志願のメッセージを送り、12月には部屋で稽古を体験し、入門を決めました。小学生でサッカー、中学校で柔道を経験。高校ではレスリング部で競技に励み、身長180㌢、体重125㌔と恵まれた体格を生かし、昨年の関東大会に出場しました。
　祝う会は、新弟子検査などで卒業式に出席できないことから、親方の提案を受け学校側が計画。親方のほか、渡辺さんの両親や教員など約20人が出席しました。渡辺さんは「感謝の気持ちを忘れず、身の引き締まる思いで頑張っていきたい」とあいさつしました。
　自身の持ち味について渡辺さんは、「未経験だからこそ癖なく素直に技術を学べる」と分析。親方は「筋肉の張りがよく、伸びしろがあると感じた」と背中を押しました。