県立海洋高（ひたちなか市）は4月21日、大洗町港中央の茨城港大洗港区で、航海実習の出港式を３年ぶりに開きました。実習船「鹿島丸」に乗り込んだ海洋技術科の３年生12人を、全校生徒や保護者が見送り、１カ月超の実習の無事を願いました。
　式は新型コロナウイルスの影響や岸壁工事のため２０１９年以来で、約３００人が出席。在校生は初めての行事となりました。前田浩一校長は「教室や実習室で学んだことを生かしてほしい」と激励。実習生を代表して安渚咲（なぎさ）さんは「海上の法律関係をしっかり答えられるようになりたい」と意気込みを語りました。
　海洋産業科の３年生が係留ロープを外すと、鹿島丸は離岸。生徒や保護者が色とりどりのテープを掲げて出港を祝いました。海上からは別の実習船「ひたち」と「はくあき」に乗った２年生たちが見送りました。
　実習生は小笠原島南方でマグロはえ縄操業に２週間ほど臨みます。その後、東京・有明港や高松港、広島港など国内主要港に寄りながら操船技術を学びます。５月25日に大洗港に戻る予定です。