県警の嘱託警察犬研修会が10日、水戸市の那珂川河川敷で開かれました。犬25頭と指導士16人が参加し、日頃の訓練の成果を発揮しました。新型コロナウイルスの影響で、開会式を伴う実施は３年ぶりです。

  研修は、「足跡追及」と「臭気選別」の２部門を実施しました。足跡追及では、鼻を地面に近づけて足跡をたどり、犯人役が手をすりあわせた遺留品を発見。臭気選別では、五つの布を順番に嗅ぎ、事前に嗅いだサンプルと同じにおいがするものを選び出しました。犬たちは審査終了後、指導士になでられ、うれしそうなしぐさを見せていました。

  足跡追及は、エンペラー（シェパード・雄）が県警本部長賞を受賞。自ら進行方向を決めて正確に足跡を追い、最高賞に輝きました。指導士の菅原恭子さん＝取手市＝は、「頑張ってくれてよかった」と喜んでいました。