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2022/07/28

あみぐるみ展 @常陽史料館【いばキラニュース】R4.7.28

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 ふわふわした希少生物の造形がいっぱい-。毛糸を編んで綿を詰め、人形などを造形する立体クラフト「編みぐるみ」の作家、河本珠美さん=ひたちなか市在住=の作品60点を展示する「あみぐるみ展」が、水戸市備前町の常陽史料館で開かれています。
 会場には河本さんが制作してきたリュウグウノツカイ、ダイオウイカ、マッコウクジラなどの海洋生物。ヤンバルクイナや出身地の奄美大島に生息するアマミノクロウサギやアマミスミレなど絶滅危惧種の動植物。奄美群島の妖怪「ケンムン」なども並んでいます。
 あみぐるみ作家「ぽぽぽ本舗」として活動する河本さんは「危惧種を作品化することで危険な現状を伝え、それらについて考えてもらうきっかけしてほしいから」と、他に例の少ない動植物を主題とする意図を語ってくださいました。
 会場の一室には、交流サイト(SNS)で全国の編み物愛好家に呼び掛けた「魚群編もうぜ」プロジェクトの成果も展示。全国から集まった2800匹の魚をつり下げた労作「魚群」として展覧しています。
 編み図(設計図)を基に同一の魚を編むことで「コロナ禍で分断されたみんなの気持ちが一つなった」とプロジェクトの意義を強調。
 自身の作品傾向を「かわいいものよりリアルなものが多い」と評する河本さん。
「リアルな造形を楽しむとともに、こんな生き物いるんだ、と気付き考えてくれれば」と話しました。
 会期は9月18日まで。月曜日と8月14~16日は休館。
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