若手芸術家と地域住民による団体「おおみかアートプロジェクト」が企画する「星と海の芸術祭」が8月11日、日立市のＪＲ大甕駅周辺地域で開幕しました。芸術家と地元ものづくり企業が連携して制作した大きな立体作品など16点が展示され、人々を楽しませています。8月28日までです。 　
芸術祭総合ディレクターの東弘一郎さんを含む計９人の芸術家が参加しています。同駅西口駐車場と久慈漁港・久慈浜海水浴場をメイン会場とし、周辺各所の屋外などに作品を展示しています。 　
東さんと地元住民たちが、芸術を通して地域を盛り上げようと昨年から準備を進めてきました。 　
東さんの「無限車輪」は自転車の車輪を多数組み合わせ、こぐことで全ての車輪が連動する作品です。関田重太郎さんの「Ｚ軸の地切り」は木造家屋の屋根と柱の一部を切り取り、別の場所に展示しました。いずれも地域の製造業や工務店などが制作に協力しました。 　
東さんは「地域の風土や歴史も参照して制作し、どれも見応えのある作品になりました。鑑賞を機にまちなかに出て、地域につながってもらえれば」と話しています。8月28日までの会期中はワークショップや解説付きの鑑賞ツアーなども実施します。