高校生が県政の課題解決を考える「いばらきハイスクール議会」（日本青年会議所関東地区茨城ブロック協議会主催）が8月11、12の両日、県議会議事堂で開かれ、教育、医療福祉など５つのテーマに沿って議論しました。生徒は県議のアドバイスを受けながら、若い柔軟な発想を生かした提言書をまとめて発表しました。 　
同イベントは高校生に政治への興味を深めてもらい、地域に意見を発信できる人材を育成することが目的です。県内８校の生徒21人が①教育改革②経営戦略③医療福祉④観光物産⑤企業開発推進－の各委員会に分かれて意見を交わしました。 　
8月12日午後は本会議を開催し、委員会ごとに生徒が登壇して提言を発表しました。企業開発推進委員会は「公共交通の電子決済化の推進や外国人労働者の働きやすい環境を整備して、企業誘致を図るべき」としました。医療福祉委員会は「ｅスポーツは認知症の予防効果がある。高齢者対象のイベントの積極的な開催を」と訴えました。 提言を受け、森作宜民県教育長は「高校生ならではの視点、アイデアがあった」と評価しました。その上で「主体的に問題に関わり合う姿勢を持ち続け、これからの人生を切り開いてほしい」と述べました。 　
議長と経営戦略委員を務めた生徒は「（議論の中で）県内のほかの地域では空き家や過疎化の問題があると知った。この経験を生かして将来、女性が政治で活躍できるための活動をしたい」と話しました。