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2022/08/22
新種のオトヒメクラゲ公開【いばキラニュース】R4.8.22
6月にスイスの学術誌に論文が掲載され、新種と認められた「オトヒメクラゲ」の生体が、大洗町のアクアワールド大洗水族館で世界初展示されています。新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)と同時公開で、体長約1㌢の生体のほか、大洗漁港での採取の様子や、近縁種「ウラシマクラゲ」との違いを解説したスライドショーを見ることができます。
オトヒメクラゲは2005年9月、同館の飼育員、斎藤伸輔さんが同港で毎月行っているクラゲの採取調査で発見しました。外見はウラシマクラゲに似ていたが、触手の数がウラシマクラゲの倍に当たる8本もあった。翌06年の8月にも採取されました。
18年の3度目の採取で初めてホルマリン漬けの標本を作製しました。専門家に「新種ではないか」と見解を求めたが、「クラゲは奇形が出やすい生き物で、今までの個体も奇形ではないか」との回答だけで、特定には至りませんでした。
転機になったのは15年に開かれたクラゲの研究会「日本刺胞・有櫛動物研究談話会」。参加した斎藤さんは、同じ特徴を持ったクラゲの写真を示して情報提供を求めた、日本大生物資源科学部4年(当時)の山本岳さん(と知り合いました。また北里大学の三宅祐志教授から「新種だと思う」との心強い後押しを得ました。
さらに黒潮生物研究所(高知県大月町)の戸篠祥さんが21年11月、同様の特徴を持ったクラゲを同県土佐市で採取しました。山本さんを通して知り合った戸篠さんと3人でより本格的な研究に乗り出し、クラゲのDNA解析や詳細な観察などを通して新種であることを突き止めました。ウラシマクラゲにちなみ、オトヒメクラゲと命名。その種の標準的な見本となる「模式標本」には、斎藤さんが18年に採取した個体の標本が選ばれました。
オトヒメクラゲの展示は生体が生きている限り続けられ、可能であれば長期の飼育や繁殖の方法を模索しするそうです。「新種と認められて、ずっとあった心のもやもやが晴れた」と斎藤さん。「標本だけでなく、生体を来館者に見てもらうことができうれしい」と喜びを表しました。
オトヒメクラゲは2005年9月、同館の飼育員、斎藤伸輔さんが同港で毎月行っているクラゲの採取調査で発見しました。外見はウラシマクラゲに似ていたが、触手の数がウラシマクラゲの倍に当たる8本もあった。翌06年の8月にも採取されました。
18年の3度目の採取で初めてホルマリン漬けの標本を作製しました。専門家に「新種ではないか」と見解を求めたが、「クラゲは奇形が出やすい生き物で、今までの個体も奇形ではないか」との回答だけで、特定には至りませんでした。
転機になったのは15年に開かれたクラゲの研究会「日本刺胞・有櫛動物研究談話会」。参加した斎藤さんは、同じ特徴を持ったクラゲの写真を示して情報提供を求めた、日本大生物資源科学部4年(当時)の山本岳さん(と知り合いました。また北里大学の三宅祐志教授から「新種だと思う」との心強い後押しを得ました。
さらに黒潮生物研究所(高知県大月町)の戸篠祥さんが21年11月、同様の特徴を持ったクラゲを同県土佐市で採取しました。山本さんを通して知り合った戸篠さんと3人でより本格的な研究に乗り出し、クラゲのDNA解析や詳細な観察などを通して新種であることを突き止めました。ウラシマクラゲにちなみ、オトヒメクラゲと命名。その種の標準的な見本となる「模式標本」には、斎藤さんが18年に採取した個体の標本が選ばれました。
オトヒメクラゲの展示は生体が生きている限り続けられ、可能であれば長期の飼育や繁殖の方法を模索しするそうです。「新種と認められて、ずっとあった心のもやもやが晴れた」と斎藤さん。「標本だけでなく、生体を来館者に見てもらうことができうれしい」と喜びを表しました。