リンゴの収穫期を迎えた大子町で、自警団による特別警戒のパトロールが13日、スタートしました。出陣式が同日、同町川山の姫ケ滝りんご園で開かれ、部会員や警察署員ら約40人が集合。「リンゴの窃盗被害ゼロ」に向けて結束を誓いました。
　町内に約40軒あるリンゴ園の生産者でつくるＪＡ常陸大子町りんご部会は、十数年前から収穫期に合わせて自警団を組織。東西南北の４地区に分かれ、大子警察署と連携して数人ずつ巡回し、監視の目を強化しています。
　豊田部会長は「一つも被害に遭わない、自分たちが大切に育てたリンゴは自分たちで守るという意識を高めていこう」と呼びかけました。前田署長は「今年は梨やミニトマト、メロンなど収穫前の窃盗被害が県内で多発しました。油断はできない。協力して警戒をさらに強めていきたい」と述べました。
　生産者によると、２０２０年はカメムシ被害に、21年は冷温障害に遭ったが、今年の作柄は順調で、豊作が見込まれます。
　駆け付けた高梨哲彦町長は「コロナの感染予防対策をしっかりした上で、国内外の観光客が増えるチャンスを生かしたい」と、ＰＲに努める決意を示しました。