リトアニアのオーレリウス・ジーカス駐日大使が11月7日、県庁に大井川和彦知事を表敬訪問しました。本県と同国との経済交流促進について意見を交わし、特産品の輸出入や、レーザー技術を軸にした本県の研究施設との関係構築などの可能性について模索しました。
　大使の本県への訪問は初めて。第２次世界大戦中の同国で、ユダヤ人難民を救った杉原千畝の出身地である岐阜県との交流が進んでいることや、日本に向けてチーズや冷凍パン、ビールなどの製品の輸出が増加していることを紹介しました。
　知事は県産品の輸出をはじめ、同国が持つ高いレーザー技術分野やつくば市の研究施設との関係強化などを提案。「日本のマーケットへの可能性があれば、ぜひ本県でも試せるように力添えをしたい」と述べました。
　大使は会談後、本県の関係について「以前から日立製作所との交流がある。現在はウクライナ侵攻によりロシアからガスを購入していないため、原子力の可能性もある」と述べ、エネルギー分野での関係強化にも期待を寄せました。