12月に水戸市で開かれるG7内務・安全担当相会合を前に、警察庁の露木康浩長官が6月26日、会場となる水戸市民会館を視察しました。施設の利用や警備計画に生かすため、高橋靖市長の案内で会場全体を確認しました。
　市民会館は7月2日に開館予定。露木長官は約1時間かけて、多目的スペースのやぐら広場、大会議室、2千人規模の客席がある大ホールなどを入念に確認。筒井洋樹長官官房審議官ら十数人が同行しました。 視察は大半が非公開で行われました。露木長官からは、各施設の利用方法や会議室の数などの質問があったほか、カーテンの開閉など細部についても確認がありました。
　5月のG7広島サミットに伴って開催される、内務・安全担当相会合は国の治安などを担当する閣僚が出席し、12月8～10日の日程で行われます。水戸市では初めての開催となります。県や市の誘致計画では、国際メディアセンターはアダストリアみとアリーナを想定。県は偕楽園拡張部の月池のほとりに完成した「The 迎賓館 偕楽園 別邸」の活用なども政府に提案しています。
　県や市は同会合の開催により、観光振興や地域活性化を期待しています。円滑な開催に向け、今年1月には県や市、県議会など37団体の官民連携による推進協議会を設立。開催支援や機運醸成のため、事業計画の策定や受け入れ体制の準備を進めています。
　高橋市長は「どのようにも施設が利用できることをアピールした」と強調。成功に向けて「国、県、市がしっかり連携し、万全の出迎えをする。茨城や水戸の魅力を世界に発信したい」と話しました。