水戸市の新たな市民会館が7月2日にオープンし、記念式典には多くの家族連れや市民が訪れました。中心市街地の活性化や文化芸術の発信拠点として期待されます。12月には、先進7カ国(G7)内務・安全担当相会合の会場として使用される予定です。
　式典では、狂言師の野村萬斎さんが五穀豊穣を祈る「三番叟(さんばそう)」で舞を披露したほか、作曲家でピアニストの野平一郎さんがドビュッシーの「アラベスク第1番」などを演奏しました。高橋靖市長は「中心市街地が活性化するために活用する。新しい文化を呼び込み、笑顔あふれるまちにしたい」と挨拶しました。
　新会館は、東日本大震災で被災した旧会館から約1.5キロ離れた同市泉町に移転新築しました。地上4階、地下2階建てで、茨城県内最大級の2千席のホールのほか、木製の柱と梁(はり)を組み上げて造った多目的スペース「やぐら広場」などを整備しました。
　会館2階と京成百貨店をつなぐ国道50号上の上空通路(歩道橋)も同日開通し、橋から街並みを眺めようと家族連れなどが渡りました。
　会館の開場は午前8時半～午後10時です。