若手農業者の経営力や意識の向上を図ろうと、「ヤングファーマーズ・ミーティング」（県など主催）が8月1日、水戸市のザ・ヒロサワシティ会館で開かれました。約140人が参加し、基調講演や分科会を通じて、先進的な取り組みを行う県内外の農業経営者から、経営について理解を深めました。
　同講座は、県が2017年に開講した農業経営などを学ぶ「いばらき農業アカデミー」の一環で、今回で6回目。基調講演では、100％有機JAS認定を受けた野菜を生産する「山口農園」の山口貴義社長が「地域とともに　有機農業の可能性を追求する」をテーマに講話。笑顔のあふれる農園など6つの経営理念を挙げ「楽しいと思わないと、（農業分野に）若い人は入ってこない」と強調しました。
　分科会は、山口氏をはじめ、栗原農園（常陸太田市）の栗原玄樹氏、しんあい農園（ひたちなか市）の沢畑菜々子氏、平塚ライスセンター（八千代町）の古谷光義氏がそれぞれ実践事例を紹介しました。
　受講した大子町の果樹園園主、佐川太一さん（27）は「新規就農して4年目。今後、経営していく上でいろいろと勉強になった」と話しました。