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2023/09/13

巨大岩石で地震再現 世界最大級の装置【いばキラニュース】R5.9.13

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防災科学技術研究所(つくば市)は、地震を引き起こす断層のずれを二つの巨大な岩石を使って再現できる世界最大規模の実験装置を開発しました。さまざまな地震を再現できるため、発生のメカニズムの解明につながるとしています。12日、報道陣に公開しました。
装置は、長さ約7㍍、幅0・5㍍の二つの岩石を重ね、断層に見立てています。ジャッキで上と横から、それぞれ最大1200㌧の圧力をさまざまなパターンでかけることができます。  
断層に当たる接触面の面積は約3平方㍍の世界最大規模。装置の大型化によって、より実際の断層に近いデータが得られるという。
マグニチュード7など巨大地震の断層スケールへのデータ反映や、南海トラフなど複雑な巨大地震発生様式の再現が期待されています。  
従来の装置は岩石が小さく、接触面が1平方㍍に満たず、連鎖する地震を再現できなかっった。  
新たな装置の制作費は約4億円。昨年設計を始め、今年3月に設置、8月までに周辺機器を整備しました。  
この日の実験では、上から約500㌧の力をかけ、横から秒速0・01㍉㍍で移動させる力をかけました。
約15分間に100回の地震を発生させ、岩石の接触面の摩擦などを調べました。  
二つの岩石の接触面がずれて地震が発生すると「バン」と大きな音が響きました。
同研究所の山下太主任研究員は「過去の履歴だけでなく、観測情報と物理法則に基づく地震予測に役立てたい」と話しました。
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