茨城県常陸大宮市の仏像や書物など、主な文化財を一斉に虫干しし、一般公開する「集中曝涼（ばくりょう）」が11月11日から12日までの2日間行われました。今年から三つの寺院が新たに加わり、市内9カ所で公開されました。普段は非公開の文化財に、歴史や仏像のファンらが訪れていました。
　同市の法専寺（本多隆海住職）は、室町時代の聖徳太子立像や明法坐像（ざぞう）を初めて公開した。横浜市から訪れた男性は「彫刻に興味があって来た。古いものには深い歴史を感じる」と興味深そうに話しました。
　常弘寺（石沢）の県指定文化財の阿弥陀（あみだ）如来立像と聖徳太子立像、誕生寺（上岩瀬）の了誉（りょうよ）上人の坐像も今年初めて公開されました。
　ほかに、甲神社（下町）▽阿弥陀院（国長）▽善徳寺（鷲子）▽高部宿岡山家（高部）▽歴史民俗資料館（中富町）▽文書館（北塩子）－国や県指定の文化財などが公開されました。