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2024/01/11

「凍みこんにゃく」作り 最盛期【いばキラニュース】R6.1.11

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 奥久慈地方の冬の寒暖差を生かし、伝統の健康保存食品「凍(し)みこんにゃく」作りが、大子町で最盛期を迎えています。
 気温がマイナス6度まで冷え込んだ1月10日朝、同町の袋田食品(高村博美社長)では、従業員9人が薄く切ったこんにゃく5600枚を、地表に敷かれたわらの上に並べる作業に追われました。通常は12月に作業を始めますが、今季は暖冬で、1月4日から作り始めました。
 凍みこんにゃくは「寒い割に雪が少なく、昼夜の寒暖の差が大きい」という特有の気候を生かした食材。夜間にこんにゃくを凍らせ、日中に天日干しして解凍します。水を5回程度まいて湿度を保ち、繊維を残します。さらに裏返して同じ作業を繰り返し、3週間から約1カ月で完成します。
 江戸時代に常陸太田市天下野町(旧水府村)に丹波地方から伝わり、周辺地域に広まったとされます。現在、大子町では2社が作るのみとなっています。
 袋田食品の浅見義美工場長(54)は「凍みこんにゃくは、普通のこんにゃくとは食感が違い、いろんな味わい方が楽しめる。1月からの作業となったが、7万枚を目標に作りたい」と話しました。
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