美食家として知られる芸術家、北大路魯山人（ろさんじん）の旧居を移築した笠間日動美術館分館の「春風萬里荘（しゅんぷうばんりそう）」（笠間市）で６月９日、「クロッシング茶会」が開かれました。約１３０人が高校生のお点前した茶や和菓子のおもてなしを楽しみました。
　県陶芸美術館の企画展「魯山人クロッシング」の関連行事として同館が企画しました。 県内を含む現代作家６人が春風萬里荘にある茶室「無境庵」と、居間の一部に仮設の壁を設け床の間をあしらった茶室の２室をしつらえ、席主を務めました。高校生に陶芸家と触れ合ってもらおうと、水城高茶道部と常磐大高茶道部が参加し、高校生らは季節に合わせた薄茶とこの日に合わせた和菓子を振る舞いました。
　 訪れた人は、動物や車などをモチーフにしたユニークな茶器や、個性ある空間で笑顔で茶を堪能しました。
　 常磐大高茶道部の飯倉さんは「ユニークな作品に囲まれて楽しくお点前ができた。また機会があればこのような作品に触れてみたい」と話しました。
　 魯山人の陶芸や書などを展示する魯山人クロッシングは７月７日まで開かれています。