北茨城市の「あじさいの森」で、色とりどりのアジサイが見頃を迎えている。園内で栽培するアジサイは約1300種3万株に及び、青や赤、ピンク、白などさまざまな色合いと花の形を楽しめる。
　同所の農業、山縣繁一さん（75）が地域活性化を目的に2004年から栽培に取り組んでいる。約3万平方㍍の広大な敷地で、毎年新品種を導入してきた。アジサイは土の酸性度で色合いが変化するため、土壌改良や肥料の配分など工夫。同じ品種で花の色を変えたり、鮮明な色を出したりしている。
　今年は園内を見下ろすことができる展望の丘も作った。夫と愛犬を連れて訪れた高萩市の女性は「近くにこんなにきれいな場所があるのはいい。癒やされた」と笑顔を見せた。山縣さんは「アジサイは色の変化が楽しめるのが魅力。来場者が感動し、人に話したくなるような場所にしたい」と話した。
　見頃は7月上旬までの見込み。開園は午前9時～午後4時。入園料大人500円、中学以下300円。