国際協力機構（ＪＩＣＡ）の本年度第１次隊としてアフリカや中米、環太平洋の各国に派遣される本県出身の海外協力隊員５人が7月24日、県庁の大井川和彦知事を表敬訪問した。隊員は２年間、自身の技術や経験を生かし、本県と開発途上国の架け橋として活動する。
　派遣されるのは加治直弥さん（32）＝グアテマラ派遣、野島渓さん（27）＝エジプト派遣、白戸和樹さん（24）＝ガボン派遣、石井沙知さん（28）＝マラウイ派遣、滑川美悠さん（24）＝ミクロネシア派遣＝の隊員５人。８月から現地入りし、小学校での算数の授業やパソコン教室、漁業組合への支援、子どもの看護、高校でのスポーツを通じた支援などをそれぞれ行う。
　県は２００７年度から隊員を県国際親善大使に任命し、派遣先の各国・地域と本県の架け橋となる活動を依頼している。大井川知事はそれぞれ委嘱状を手渡し、「苦労すると思うが、活躍して帰国後には日本と茨城の国際化に貢献してほしい」と激励した。
　表敬後、白戸さんは「少しでも現地の人の生活が良くなるように全力で頑張りたい」と意欲を語った。
　同日は、ペルーでの２年間の活動を終えて帰国した隊員の作業療法士、瀬谷暁子さん（48）も知事を表敬訪問した。