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2024/08/06

戦災写真など資料約60点【いばキラニュース】R6.8.6

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 戦後79年目の夏を迎え、日立市の「平和展」が1日、日立シビックセンターで始まった。太平洋戦争末期、軍需工場のあった同市は米軍の激しい攻撃を受け、県内で最も大きな被害が出た。今回は戦災写真などの展示に加え、「帰還者たちの記憶ミュージアム」(東京)の企画展を初めて同時開催。同市出身の作曲家、吉田正氏も経験した「シベリア抑留」について解説し、被抑留者の生きる糧となった文化活動に光を当てている。会期は15日まで。
 平和展は、1985年の同市の核兵器廃絶・平和都市宣言を契機として、翌86年に始まった。今回で38回目。次世代に平和の尊さと戦争の悲惨さを伝える狙いがある。45年6~7月、米軍は1トン爆弾や艦砲射撃などで市内を攻撃。1500人以上の犠牲者が出た。
 会場には、労働力不足のため働く女学生や攻撃を受けて破壊された工場、焼け野原となった市街地の写真など資料約60点が並ぶ。硫黄島で戦死した出征者の遺品も展示されている。
 市文化・国際課の鈴木亨課長は「当時を振り返り、絶対に戦争を起こしてはいけないと決意してほしい」、同ミュージアムの川口麻里絵学芸員は「戦争が終わった後もつらい思いした人がいる。一方で、どんな状況でも文化にはパワーがあると改めて確認してほしい」と、それぞれ話した。最終日15日は午後0時半から、戦災体験者による展示案内が行われる。
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