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2024/11/15

横綱常陸山の生涯に焦点【いばキラニュース】R6.11.15

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 明治から大正にかけて活躍した、水戸出身の第19代横綱常陸山の生誕150年を祝う特別展「常陸山谷右衛門-『角聖』の生きた時代-」が水戸市の市立博物館で開かれている。近代化で人気が衰えた相撲を国技に押し上げた功績や、災厄で傷ついた故郷を巡業で元気づけた横顔を、120点の資料でひもとく。藤井達也学芸員は「常陸山の生涯に焦点を当てた展示は珍しい。今と地続きの相撲を形づくった偉人を、多面的に知ってほしい」と話している。
 常陸山谷右衛門は1874(明治7)年、旧水戸藩士の家に生まれた。父の会社が倒産して旧制水戸中(現県立水戸一高)を退学し、叔父を頼って上京。「225キロの巨石を軽々持ち上げた」との逸話が残るほどの怪力を買われ、91(同24)年に17歳で角界入りした。抜きん出た巨体ではなかったものの、相手の攻めを真正面から受け止めて余裕で返す「横綱相撲」を体現し、幕内の勝率は9割を超えた。心技体そろった力士として、大相撲の黄金期を築いた。
 藤井さんは「展示を機に、常陸山の知られざる実像を伝える資料や情報が集まれば」と期待を寄せる。
 特別展は200円。11月3、16、24日は藤井さんが見どころを解説。各日2回、午前11時~と午後2時~。博物館は月曜休。11月24日まで。
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