ホテルや旅館を運営するＩＨＳは、愛犬同伴型のリゾートホテル「ドギーズ・コースト・大洗」を4月15日にオープンさせる。全ての客室が愛犬と宿泊可能で、レストランでも一緒に食事ができる。動物関連の資格を持った従業員が在籍し、安心して滞在できるという。
　同社は2020年、大洗町にある県職員向け保養所「オーシャンビュー大洗」の土地建物を取得。他の施設で愛犬を連れて旅行に来ても、一緒に宿泊できない利用客の様子を見て、愛犬同伴型のコンセプトにした。 従業員は動物の専門学校卒業生や、ペットショップでの就業経験者。全体の4分の1ほどが動物看護師やドッグトレーナーといった資格を持っているという。客室にはワンちゃん用のウェルカムフードや快適環境を揃えた。コンセントの位置を高くするなど、安全面も考慮した。面積約2千平方㍍の屋外ドッグランに加え、悪天候でも楽しめるよう室内ドッグランを整備。利用は日没までとし、近隣住民にも配慮する。
　客室は全31室。ツイン（定員２名）とトリプル（定員３名）は１室に小・中型犬２頭まで宿泊できる。プレミアム（定員４名）は小・中型犬が３頭まで、大型犬を含むと２頭まで利用できる。宿泊料金は２食付き１人３万円弱で、１頭分の料金が含まれている。大型犬も利用できる施設は、県内でも珍しいという。
 先月27日に開かれた内覧会では、近隣住民らが愛犬を連れて客室やドッグランを見学した。ひたちなか市から愛犬３頭と一緒に訪れた女性は「ドッグランも広いし、部屋もゆっくりできそう。地元だが泊まってみたい」と話した。